地域の魅力を伝える ― チラシづくりで支援の輪を広げる ―
地域の福祉施設や活動を、もっと多くの方に知っていただくために――
最近、2つのチラシを作成しました。それぞれの取り組みには、地域とのつながりを深める願いが込められています。

ひとりじめスイカ、庁舎で販売!
ひとつ目は、「コスモス作業所」さんが毎年行っている名物イベント、有田川町役場金屋庁舎での“ひとりじめスイカ”販売会のチラシです。
庁舎内の職員さんに向けて、販売会の存在をもっと知ってもらい、手に取っていただけるように…そんな思いでデザインしました。
子ども食堂×コーヒーイベントのコラボチラシ

もうひとつのチラシは、「地域活動支援センターやまびこ」で開催される子ども食堂とのコラボ企画です。
「私もコーヒーをふるまって、ほっとできる時間を届けたい!」——
そんな思いを理事長さんに相談したところ、快くOKしていただき、コーヒーイベントを同時開催することになりました。
子ども食堂のチラシはすでに作成済みだったため、今回は「コーヒーイベント×子ども食堂」という新しい切り口で、あらためて魅力を発信するチラシづくりに挑戦。
誰かの目に留まり、足を運ぶきっかけになればうれしいです。
地域福祉を「我が事」として捉えるために
「我が事」とは、誰かの困りごとを“他人ごと”ではなく、自分自身の問題として受け止め、関心を持ち、行動につなげていこうとする姿勢を意味します。
地域福祉の現場では、日々多くの取り組みが行われていますが、それが知られなければ、共感や協力の輪は広がりません。
だからこそ、情報発信は欠かせない大切な手段です。チラシやSNSなどを通じて、地域で起きていること、そこで奮闘する人の声、温かな交流の様子を届けていくことで、「自分にもできることがあるかも」と感じてくれる人が現れます。
私たち一人ひとりの気づきや行動が、誰もが安心して暮らせる地域づくりにつながっていきます。
「知る」ことは、出会うことから始まる
1時間の講演を聞くよりも、1時間、障がいのある方と一緒に過ごす時間の方が、ずっと深く「知る」ことにつながる——
そんな実感を得る場面があります。
知識や制度の理解ももちろん大切ですが、人と人とのふれあいの中でこそ、気づけること、感じられることがあります。
相手の表情、言葉、しぐさ、その場の空気。そのすべてが、私たちの「理解」を少しずつ育ててくれます。
交流を通じて、「かわいそう」「むずかしそう」といった先入観がほどけていき、「こんな一面があるんだ」「もっと話してみたい」と、関心や親しみへと変わっていきます。
地域で生きる一人として出会い、つながり合うこと。それが、共生の一歩目です。
販売は、出会いのきっかけ
今回ご紹介した2つのイベント。どちらも「販売」が表に見える活動ですが、実は“販売そのもの”が目的ではないと私は思っています。
本当の目的は、”人と人が出会い、つながること”です。
たとえば、スイカを買いに来た方との何気ない会話の中に、はじめての出会いや、やさしい気づきが生まれます。
子ども食堂でふるまうカレーやコーヒーにも、「話すきっかけ」「笑い合うきっかけ」がそっと込められています。
販売や子ども食堂は、あくまでも出会うためのひとつの手段。
だからこそ、チラシづくりには意味があります。たった1枚のチラシが、新しいつながりを生み出す“はじまり”になるかもしれないからです。
一人でも多くの方にこの活動を知っていただき、ひとつでも多くの出会いが生まれるように——
そんな思いを込めて、これからも情報発信を続けていきます。
デザインはCanvaで!
今回作成したチラシは、どちらも今話題のオンラインデザインツール「Canva(キャンバ)」を活用しました。
Canvaはオーストラリア発の無料ツールで、WEBブラウザやスマホアプリから誰でも簡単におしゃれなデザインが作れる便利なサービスです。ポスター、SNS投稿、名刺、プレゼン資料など、幅広い用途に対応しており、福祉分野での情報発信にもとても相性が良いと感じています。
今後も、地域の声や取り組みを多くの方に届けるために、こうしたツールを上手に使って発信を続けていきたいと思います。
もし他にも「こんなアプリ便利だよ!」「うちではこういう方法で情報発信してるよ」といった知恵や工夫がありましたら、ぜひ共有していただけるとうれしいです。