医療的ケア児等支援活動報告

和歌山県内で、活動されている__「医療的ケア」を必要とする子どもたちの教育と生活を考える会__「家族部会 紀いけあ」の医療的ケア児を育てる保護者の方々や支援者との交流の場に参加させていただきました。
地域によって支援の形や進み具合はさまざまで、「人数が少ないからこそ行き届く支援ができる」という一方で、「必要な支援があっても、それを探すことすら難しい」という声もありました。医療的ケアが必要な子どもたちにとって、地域の選択肢が限られている現実を改めて実感しました。
そんな中でも、地域の工夫や想いに支えられた取り組みがいくつも語られました。プール支援では、移動支援と組み合わせた形で、送迎から入水までを一貫して支える仕組みがあり、保護者の負担を軽減しながら、子どもたちの大切な経験を支えていました。福祉避難所の話題では、個別避難計画をどう作っていくか、その内容をどこまで実践的にできるか、自治体間でも大きな差があることが共有されました。
また、「家で子どもを見ながら、少しでもできる仕事があれば」という保護者の声や、「地域の空き家を活用して、みんなで支え合えるシェアハウスのような暮らしをつくれないか」といったアイデアも飛び出し、制度では拾いきれない思いに耳を傾ける時間になりました。
どれも一つひとつは小さな実践かもしれませんが、それが誰かの「安心」につながっていることを、参加された皆さんの言葉から強く感じました。これからもこうした対話を重ねながら、地域の“つながり”を育てていきたいと、改めて感じました。
以下、ご協力いただいた方々です。お忙しいなか、本当にありがとうございました。
「医療的ケア」を必要とする子どもたちの教育と生活を考える会__「家族部会 紀いけあ」 森田さん、広岡さん、みやちゃん
居宅サポートアイリス 幡司さん、人見さん、山﨑さん