第2回 こども食堂やまびこ開催
こども食堂やまびこは、地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所として、毎月最終土曜日に食事の提供と交流の場を開いています。地域では高齢化や人口減少が進み、子どもたちと地域とのつながりが希薄になりつつある中で、こうした場の意義はますます高まっています。

地元住民やボランティアが協力し、世代や障がいの有無を越えたつながりを育むことで、子どもたちの孤立を防ぎ、誰もが支え合える地域共生社会の実現をめざす取り組みとして、地域全体に支えられながら活動を続けています。
活動はまだ始まったばかりですが、毎回10名程度の子どもたちが参加し、少しずつ地域の中にあたたかなつながりが育まれています。スタッフには地域のボランティアに加え、障がい者施設のメンバーも参加しており、調理を担当して手づくりのごはんを振る舞っています。一人ひとりが役割を持つことで、責任感や「人に喜ばれる」経験を積む場にもなっています。

2024年7月27日(土)、快晴のもと第2回目のこども食堂が開催されました。今回は新たな企画として、スーパーボールすくいとガチャガチャを実施しました。事前の準備が限られた中で、藤並学童さんからポイ(すくい道具)をお借りできたことが実現の鍵となりました。ご協力いただいた藤並学童の栗生先生には、心より感謝申し上げます。

当日は約20数名の子どもたちが参加し、スーパーボールすくいやガチャガチャも概ね好評でした。参加してみて改めて感じたのは、「何気ない会話」が生まれる空間の大切さです。窓口業務では、相談したい人が相談内容をもって訪れ、目的に沿った会話が行われます。しかしこども食堂では、日常の延長にあるような、他愛もない会話が中心です。

あるやまびこのメンバーさんが、たくさんすくったスーパーボールを、近くにいた子どもたちに「どうぞ」と手渡していた姿にも、思わず心があたたかくなりました。こうした光景が生まれる場所に、自分も関わらせていただけたことを、とてもありがたく感じた一日でした。
